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越境ECに関して

今話題の「越境EC」について。
中国人消費者がインターネットを通じて海外製の商品を購入し、その商品が国外から配送されているものを「越境EC」と呼ばれています。
つまり、簡単に言いますと「海外販売向けのネットショップ」ということです。

中国人観光客による「爆買い」で注目されるようになったインバウンド需要ですが、そのインバウンド需要よりも大きなマーケットに成長し続けているのが「越境EC」です。
中国最大の企業間電子商取引(BtoB)の会社が消費者向け電子商取引(BtoC)のモール「天猫国際」を開設したことがキッカケとなり、この天猫国際に出店した企業が大きな成果を上げ、好調な業績だということです。

経済産業省の統計によりますと、2014年に中国人が日本から越境ECを通じて購入した総額は6064億円。
同じく2014年の中国人によるインバウンドでの購入総額は4020億円とされていて、既にインバウンドを大幅に上回る売り上げとなっています。

越境ECへの出店に熱心なのは小売り系の企業が中心で、メーカーの参入はまだまだ一部に留まっているようですが、商品を卸す形での売り上げに貢献しているケースも少なくありません。
中国人の商品購入パターンには偏りがあり、化粧品、医薬品、トイレタリーの分野が3割から半分以上を中国人が購入しているというケースもあるほどです。

許認可を得なければ販売することができない化粧品や健康食品等を合法的に販売することができるのが非常に大きな特徴のようで、上海の自由貿易保護区制度などを利用して先駆けて中国市場を制することができる大きなチャンスとなっています。